涙無しでは見られない不朽の名作「マイ・フレンド・フォーエバー」

涙無しでは見られない不朽の名作「マイ・フレンド・フォーエバー」

My Friend Forever

 

見た人のほとんどが涙を流すという不朽の名作「マイ・フレンド・フォーエバー」。

本作は二人の少年を中心に描かれているため、その無邪気さにクスリとする場面もありますが、同時にHIVというテーマを取り上げているため周囲の人々の葛藤や偏見などの重さも感じられます。

この記事では、今もなお多くの人々に愛され続けている本作に迫りたいと思います。

日本語吹き替えを担当した滝沢秀明さんと今井翼さんのあどけなさにもご注目ください。

 

 

映画「マイ・フレンド・フォーエバー」・あらすじ

 

不器用で友達を作ることをしないエリック(ブラッド・レンフロ)の近所に引っ越してきたのは少年デクスター(ジョゼフ・マゼロ)。

彼はHIVに感染していたため、エリックは同級生に「うつされるぞ」と茶化されていました。

エリックは母親に釘を刺されていたこともあり、初めはデクスターを警戒していましたが、徐々に打ち解け一緒に遊ぶようになります。

やがてはデクスターの病気を治すべく、治療法を探し始め、雑草を煎じて飲ませるようになります。運悪く毒草を飲んでしまったデクスターは病院へ運ばれる事態となり、そのせいでエリックはデクスターとの交流を知られてしまい母親に体罰を受けます。

そして、デクスターと遊べないようにサマーキャンプに行くように命じられるのです。

サマーキャンプが迫る中、エリックはデクスターを連れ、治療法を見つけたと報じられた医師の居るニューオーリンズを目指して旅を始めます。

その道中でエリックの体調は悪化してしまい・・・。

 

映画の見どころ①二人の友情とそれを見守るデクスターの母リンダ

 

エリックは始めこそデクスターに意地悪な態度を取っていますが、デクスターを理解したあとは、彼を守るようになります。

例えば、同級生たちが二人でいるところをからかい、デクスターの病気を悪く言ったことに対して「病気の子を死ぬまで小突き回す大馬鹿野郎ども」と怒るのです。

また、デクスターが夕食でチョコサンデーを残したときには「治療法を見つけたらその足で皆で大きなチョコサンデーを食べに行こう」と言います。

この何気ない言葉は、未来を諦めているデクスターや彼の母であるリンダ(アナベラ・シオラ)にとっては思いもよらぬものだったことでしょう。

一方、エリックの両親は離れて暮らしており、彼は母と二人暮らしという複雑な環境でした。

エリックの母はほとんど家にいないため、毎日をひとり寂しく過ごしているような状態でしたが、彼がデクスターと出会ったことは、友人ができただけでなく、リンダと触れ合うことで本当の母の愛のようなものを受けるに至るのです。

このように、エリックとデクスターが遊ぶようになってから、お互いにかけがえのないものを手にし、それを見守るリンダという構図がとても愛おしく感じるのが本作の魅力なのではないでしょうか。

 

 

映画の見どころ②重いテーマを軽やかにするかのような無邪気さ

 

この映画はHIVというテーマを扱っているため、病気に対する世間の認識の重さがところどころに散りばめられています。

特にデクスターの完治を諦めているリンダ寂しそうな表情を浮かべたり、一人で泣いているシーンは観ている誰もが胸を締め付けられることでしょう。

そんなデクスターの母を喜ばせるために二人は治療法を探すようになります。

河原に生えている雑草を煮てはデクスターに飲ませ、彼は「クソみたいな味だ」と表現しています。

それに対してエリックは「当たり前だ、虫は葉っぱでクソをするんだから」「我慢しろ」となんとも理不尽なことを言い放ちます。

また、治療法を求めてニューオーリンズへ向かう際には、無謀にも近所の川からゴムボートで出発し、300kmもの距離を下ろうとしました。

その子供らしい一面に思わずクスッとしてしまいますよね。

 

 

映画の見どころ③心を打たれるシーンの数々

 

旅から帰ったデクスターは、入院することになりました。

面会に行ったエリックは、デクスターとともにある悪ふざけを始めます。

それはデクスターが死んだふりをし、エリックが泣きながら医師を呼び、医師がデクスターに近付いた瞬間に驚かすというものでした。

この悪ふざけはどの医師も引っかかるので、エリックが面会に来たときにはよく実行しました。

ある日、同じように悪ふざけを行おうとエリックが医師を呼んできたところ、デクスターは本当に息を引き取っていました。

続いて入ってきたリンダもエリックも茫然とします。

そうしてエリックはリンダに「僕のせいだ」「僕がもっと頑張って治療法を探せば良かった」と謝るのです。

リンダは彼を抱き締め、「デクスターは病気と過ごしてばかりでひとりぼっちだったけど、あなたと出会えて変わった」「幸せ者だった」と感謝を伝えました。

葬儀の日、エリックはデクスターの手に自身のボロボロのスニーカーを持たせます。

それはニューオーリンズへの旅路でデクスターが語った「起きて真っ暗だと怖くなる、宇宙にいるようで戻れなくなるから怖い」という言葉に対して「俺の臭いスニーカーを持っていたら宇宙じゃないと気付くことができる」と返したことにあります。

「死後の世界でも怖くて寂しくないように」というエリックなりの優しさなのです。

代わりにエリックはデクスターの靴を手にし、葬儀場を後にします。

二人でよく遊んだニューオーリンズへと続く川を訪れると、その靴を川に流してエンドロールを迎えます。

その流れるような終わりに心地良い余韻を感じ、同時に涙を流す人も少なくありません。

本作では展開を読めてしまうシーンもあります。

しかしながら、その次が予測できていても涙無しでは観られないシーンの数々に心を打たれ、繰り返し見たいという魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。

 

 

映画「マイ・フレンド・フォーエバー」・まとめ

 

不朽の名作「マイ・フレンド・フォーエバー」は、今もなお多くの人に愛される作品のひとつであり、二人の少年の純粋で美しい友情物語に誰もが心を打たれてきました。

あまりに泣けてしまう内容から、「涙活」の代表格と言っても過言ではありません。

最近泣いてないという方にはもちろん、家族や他人に対しての優しさを忘れてしまっているという方にもおすすめです。

心の温まる物語に是非触れてみてはいかがでしょうか。

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